若手がすぐ辞めるのは“労働安全衛生”にも関係あり!?

若手がすぐ辞めるのは“労働安全衛生”にも関係あり!?労働安全衛生担当ができることは?立ち仕事のミカタ

はじめに:若手離職の背景にある“見えない要因”

近年、多くの企業で「若手がすぐ辞めてしまう」という悩みが聞かれます。待遇やキャリアパスの問題はもちろんですが、実は職場の“安全衛生”も、離職の隠れた要因になっていることがあります。特にZ世代と呼ばれる若年層は、身体的・精神的な安心感を重視する傾向が強く、従来の「慣れろ」「我慢しろ」といった価値観が通じにくくなっています。

本記事では、若手の早期離職と安全衛生の関係をひもとき、職場でできる実践的な改善策を紹介します。


目次

若手離職と安全衛生がどう関係するのか?

1. 職場の“心理的安全性”の不足

若手が「何かあっても相談できない」「意見を言いにくい」と感じてしまう職場では、ストレスが蓄積し、結果として早期離職につながることがあります。これは、物理的な安全だけでなく、“心理的安全性”の欠如が要因です。

▶ キーワード解説:心理的安全性(Psychological Safety)

個人がチームの中で発言しても、罰せられたり無視されたりしないという信頼感。Googleの研究でも高業績チームの共通点として注目されました。

2. 安全配慮の欠如=「大切にされていない」と感じる要因に

立ち作業が長時間に及んでも椅子が用意されていない、重い荷物を運ぶ補助がない、熱中症対策が形式的…。こうした安全配慮の不足は、若手にとって「自分は大事にされていない」と感じさせてしまう要因となります。

身体負荷が大きい現場は安全配慮のケアが必要です

3. メンタルヘルスへの無関心が信頼低下を招く

ストレスチェックが形骸化していたり、体調不良を訴えても「気のせい」と扱われたりする職場では、若手ほど敏感に不信感を抱きます。メンタル不調の兆候に早期に気づき、寄り添う文化があるかどうかは、離職防止に直結します。


若手定着のために安全衛生担当者ができること

1. 現場の声を聞く“雑談力”

若手は上司との面談より、日常のちょっとした雑談の中で本音を漏らす傾向があります。「腰、つらくない?」「暑くない?」など、小さな声がけが、職場改善のヒントになります。

2. 安全衛生を“見える化”する

・安全掲示板に「熱中症リスクマップ」や「休憩タイミング」などの情報を掲載 ・休憩の取り方や腰痛予防体操のポスター ・PPE(個人用保護具)の正しい使い方マニュアルをイラスト付きで掲示

こうした“見える化”は、若手にとって「ちゃんと守られている」という安心感につながります。

PPE(個人用保護具)の正しい導入が重要

3. メンタル不調の一次予防を組織に組み込む

・ストレスチェック後のフィードバックを職場単位で活用 ・「相談しやすい人」を明確にする仕組み(メンタルヘルスリーダーの設定など) ・研修に「心理的安全性」の観点を取り入れる

「困ったときはここに相談できる」と若手が思える環境づくりが、定着率を高めます。


まとめ:若手の“安心感”が、働き続ける理由になる

若手の早期離職は、単に「忍耐力がない」からではありません。「この職場で働き続けても大丈夫」と感じられるかどうか—それが大きな分かれ道です。

安全衛生担当者として、物理的な安全はもちろん、心理的・感情的な「守られている感覚」までを設計できるかが、これからの現場づくりの鍵になります。

立ち姿勢の負担軽減
「スタンディングレスト」

という新発想!

スタビハーフは、長時間の立ち仕事による足や腰への負担を軽減するために開発されたスタンディングレストです。スネやヒザをやさしく支えることで体重を分散し、足裏への負荷を大幅に軽減。作業中の疲労を和らげ、快適な姿勢をサポートします。

立ち作業の負担軽減デバイス

アルケリスは立ち姿勢の負荷軽減デバイスを販売中です。職場環境に合わせて、疲労軽減ジェルマットスタビ ハーフスタビフルから選ぶことができます。立ち仕事の身体疲労を軽減し、働く人に選ばれる職場づくりをサポートします。

製品写真(スタビハーフ)

立ち仕事の椅子「スタビハーフ」に座って仕事をする前立ち仕事の椅子「スタビハーフ」に座って仕事をする様子

身体負荷を軽減する

立ち姿勢では体重負荷が100%足裏に集中して、足や腰に負担がかかります。スタビハーフは体重を分散して支えるため、足裏への負荷を最大33%軽減することができます。

立ち姿勢では体重負荷が100%足裏に集中して、足や腰に負担がかかります。スタビハーフは体重を分散して支えるため、足裏への負荷を最大33%軽減することができます。

負荷軽減の検証データ

実証実験において、スタビハーフによる体重分散効果が示されました。

立ち姿勢とスタビハーフ使用時における体にかかる荷重を、圧力分布センサを用いて計測したところ、スタビハーフの使用により足裏の荷重が最大30%程度軽減することが明らかになりました。

スネ部のロールクッションが体重の一部を優しく支えることで、足裏の荷重が軽減していることがデータから示されました。

スタビハーフの負荷軽減効果検証実験の様子。立ち姿勢とスタビハーフ使用時における体にかかる荷重を、圧力分布センサを用いて計測したところ、スタビハーフの使用により足裏の荷重が最大30%程度軽減することが明らかになりました。

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